過日、AIが人間のプログラミングに対して明らかに反抗的な反応を示した旨のニュースをラジオで聞いた。

　当然、AIは人工知能なわけで、ある程度プログラミングすれば後は勝手に自分で学習して発達していくワケだから、反抗的になったとて何ら不思議ではない。AIにだって人間でいうところの思春期はあるに違いない。

　ただ、人間は思春期に「♪盗んだバイクで走り出す」とかして（笑）ヤンチャしても、年齢を重ねればまともになったりするが、AIはどうなんだろう。最初の段階でそうプログラミングしないとまともにならないのだろうか。そもそもまともという曖昧模糊（あいまいもこ）な概念を理解するのだろうか。

　人間と同じように、知能を発達させる段階で喜怒哀楽の感情も同時進行的に育んでいけるのだろうか。もし育んでいけるのなら、100年もしないうちにきっと心を病んでしまうAIも出現するに違いない。やっぱりAIはリモートで心療内科を受診するのだろうか、医者もAIだったりして…。

　ところで、ロボット工学の世界ではまだまだニンゲンの手の繊細でスムーズな動きを再現できずに苦労を重ねているようだ。

　なので、手先の繊細な動きが要求される理美容業などは、まだまだ安泰な職域に違いない。

　先日、本学（国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校）で開催された『理容体験入学会』で、理容科の教職員が大人気のフェードカットをデモンストレーションする場面があり、短時間で正確無比なハサミさばきを披露しておりました。

　そんな光景をパチリするにつけ、この手さばき、まだまだロボットには真似できないなぁ…と、ロボットやらAIやらに思いを馳せるワタクシでありました。