- 22.10.18
消えゆく「成人式」の名
2018年6月。若者の社会参加を促す目的で民法が改正され、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたのは記憶に新しいところ。
あれから4年。今年(2022年)の4月から改正民法が施行された。クルマを買ったり、部屋を借りたり、クレジットカードを作ったり、それまで保護者の同意なしには出来なかったことが、18歳でも出来るようになった。そして何よりも、18歳から選挙権が与えられ、国の運営に直接参加できるようになった。
ところで、この成人年齢引き下げ問題は、把握してないだけで色々なところに影響を及ぼしているに違いない。
例えば『成人式』。
成人年齢が18歳に引き下げられたのだから、『成人式』だって18歳で行うのが道理。
だけど、世の中そんな簡単にコトは運ばない。2023年の『成人式』から18歳での式典にしてしまうと、もともと2023年に20歳の『成人式』を迎える年代と19歳を迎える年代は、いつ『成人式』を行えばいいのだろう。可哀想だけど開催した体にして2年分すっ飛ばしてしまうのか、それとも三学年一緒に行うのか、月をずらして行うのか…。
法務省が2021年12月〜翌1月に全国の自治体を対象に実施した調査によると、回答のあった1081自治体中『成人式』の対象年齢を決めていたのは54.2%の586自治体。18、19歳で実施すると回答した自治体はゼロだったという。
2022年に入ると、各自治体は続々と『成人式』の対象年齢を20歳に決め、『成人式』という名称も『二十歳のつどい』などに変更して、従来どおり20歳で式典を行うことにしたのだそうだ。理由は、18歳(高3)の1月は受験やら就職活動やらで式典どころではない、とのことらしい。ごもっともなハナシだ。
ただ、全国で2つの自治体が18歳成人の自覚を促す目的で18歳での成人式を行うのだそうだ。
本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)では、毎年20歳を迎える2年生全員を対象に、男子学生は黒紋付、女子学生は中振袖仕度での撮影を行い、撮った写真を台紙にセットして本人にプレゼントしてきた。
本年度は、そんな世の中の動きを考慮し、20歳を迎える前の1年生(138期)も前撮り撮影会に参加。撮影に臨んだ1年生(138期)は、そんな世の中の動きを知ってか知らずか、皆、屈託のない笑顔で楽しんでいるようでありました。
東京の美容専門学校は国際文化理容美容専門学校。美容師・理容師の国家資格免許の取得に向けてヘアメイク・カット・ネイル・ブライダル・エステ・着付など、美容のすべてを学ぶ環境です。技術専門の教員が中心に授業や就職面をサポートします。また入学者を募集しています。総合型選抜(旧:AO入学)、学校推薦型選抜【指定校制】(旧:指定校推薦入学)、学校推薦型選抜【公募制】(旧:公募制推薦入学)、一般選抜(旧:一般入学)などのご相談は、オープンキャンパス・個別の見学会にてお待ちしております。