- 22.10.25
深まる謎
土偶には、『縄文』というシンボリックな縄目模様が施されている。
縄目は、概ね衣服を表す部位に入っているようで、顔など布で覆われていない部分には入れないようだ。
だが、縄目は入らなくても点や線による幾何学模様が、顔や身体の肌と思われる部分に入る土偶は多々ある。
果たして、この模様は何なのだろう。
樹液や灰で描いたものを表しているのだろうか。それともスカリフィケーション(瘢痕文身=はんこんぶんしん)と呼ばれる、肌に傷をつけて模様にするものを表しているのだろうか、傷に染料を入れる入れ墨なのだろうか。
目的は、やはり集団での属性を表すためのものか、あるいは死者を弔うコメモラシオン(建造物や儀礼を通じ、死者を記憶に留めておくための儀式など)の一種か、それとも単なるオシャレか…。
想像は尽きないのでありますが、そうした空想の世界にドップリ浸かれるサロン、本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)の『美容考古学研究所』(村田孝子 所長)が主催する『縄文サロン』が開かれ、土偶に残る皮膚模様の謎に遊んだようでありました。
ゲストには、日本メイクアップ界の重鎮「清水 悌」(しみず やすし)氏に加え、土偶研究家の「誉田亜紀子」(こんだ あきこ)氏やタトゥーを施した美容師さんも交え、ピアッシングやタトゥーといった、現代のスカリフィケーション事情を踏まえた上での考証に花が咲いたようでありました。
また、清水氏による土偶メイク再現が試みられた結果、逆にあまりにもユーモラスなメイクだったため「何のためのメイク?」という謎が深まってしまったようでありました。
東京の美容専門学校は国際文化理容美容専門学校。美容師・理容師の国家資格免許の取得に向けてヘアメイク・カット・ネイル・ブライダル・エステ・着付など、美容のすべてを学ぶ環境です。技術専門の教員が中心に授業や就職面をサポートします。また入学者を募集しています。総合型選抜(旧:AO入学)、学校推薦型選抜【指定校制】(旧:指定校推薦入学)、学校推薦型選抜【公募制】(旧:公募制推薦入学)、一般選抜(旧:一般入学)などのご相談は、オープンキャンパス・個別の見学会にてお待ちしております。