人生、山あり谷ありクロードチアリ…、のっけからスミマセン。

　人生、良い時が長く続けばいいが、なかなかそうもいかないものだ。そりゃ時には、やる事なすこと全てが上手くいって調子に乗ることだってあるのかもしれないが、上手くいかない方が余程多いに違いない。

　よくTVを観ていて思うのだけれど、ある意味、芸能人というのは特権階級で、芸能人であるがために得をすることも多いに違いない。でも、のっけのハナシ、人生、良い時も悪い時もある。彼らはどんな時でもTVの中では、浮かれたり落ち込んだりしていないフラットな自分を演じていなければならず、それはなかなかにキツイことだなぁ…と思ってみたりする。

　考えてみれば、芸能人に限らず人前に立つ職業、人に接する職業というのは多かれ少なかれ、フラットな自分を保たなければならないハズで、何なら調子に乗ったり、落ち込んだりしているお客さまに寄り添うのも仕事のうちだったりする。それもお客さまに接する時間が長ければ長い職業ほど、寄り添う比重は大きいに違いない。

　そういう意味では、『理美容業』というのは、1回の施術時間もさることながら、1人のお客さまに何年もの長期に亘って関わり続けるということからしても、フラットな自分を保つために自身の内面の安定が欠かせない職業に違いない。

　過日、本学（国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校）の1年生（138期）を対象に行われた『特別授業』の講師、『RUALA』の角薫（すみ かおる）さんが技術展示で見せていた笑顔を拝見するにつけ、その笑顔を絶やさぬ姿勢に、内面を安定させる自己コントロールの凄みを垣間見た思いのするワタクシでありました。

　角さんも本学卒業生なのですが、一緒にステージに立った愛優美さんも本学卒業生で、ともに笑顔を絶やさぬステージでの振舞いから、容易にサロンでの仕事ぶりも想像でき、人に接する職業の大変さに思いを馳せたのでありました。

　人生、山あり谷ありモハメドアリなのであります…なんちゃって。