先日、こんな場面に出くわした。

　その場面は『モデルオーディション』。

　例年、本学（国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校）の『オープンキャンパス』では、節目節目で『特別体験入学会』というスペシャルプログラムをご用意しております。

　そのなかで、卒業生による特別ステージというものがあり、これはある意味、参加される皆さんの近未来の姿、将来、活躍するであろう自分の姿をお見せすることで、未来へのモチベーションを持っていただこう、という趣旨で行われるものであります。

　で、そうしたステージ、モデルを在校生が務めるのが慣例となっており（そうじゃない場合もありますよ）、概ね、ステージ”の1ヶ月半ほど前になると、ステージを務める卒業生が来校、ステージでのカットモデルを希望する学生が集まって、オーディションが繰り広げられるのであります。

　そのオーディションに出くわした。

　大きな教室を埋め尽くす在校生の中から、自分の作りたいカットスタイルに合致したモデルを探す6名（サロン）の卒業生。志願者は大勢いるのでヨリドリミドリ状態。

　一方、モデル志願する在校生の思惑もさまざまで、単に髪型を変えたいだけの学生もいれば、そのサロンへの就職をも視野に入れる学生もおり、意気込みも濃淡分かれるところ。当然、集まった学生全員が選ばれるわけもなく、落選した学生の心中、幾ばくなるものか…。

　救いは、選ばれるのが若干名で、大多数が落選するということで落選したのは自分だけじゃない、「アナタもワタシも落選組」という連帯感が生まれる笑という点か。

　きっと学生は、在学中にこうした悲喜交々（ひきこもごも）を幾度となく経験しながら「♪大人の階段、のぼる〜」のでありましょう。