- 24.03.01
国は税金で走るのです
1970年代、石油会社のCMで流れた「車はガソリンで走るのです」というフレーズが茶の間を沸かせた。
当時の世の中は騒然としていて、『60年安保闘争』(日米新安全保障条約締結に反対する運動)の流れから『70年安保闘争』へと続き、それに伴い学生運動が激化して社会主義思想(左翼思想)を掲げた過激派集団の残党が、矢継ぎ早にハイジャック事件やら立て籠もり事件やら内ゲバ殺人事件(仲間内での暴力殺人)やらを引き起こしていた。
そんな風潮の中で生まれた「車はガソリンで走るのです」という当たり前のフレーズ。
今思うと、騒然とした世の中に原点回帰を促しているようにも思えるものだった。
時を同じくして、第一次田中角栄内閣が発足し『日本列島改造』をぶち上げた。かつて太平洋戦争で焦土と化した国土に、エネルギー政策を絡めたインフラ整備を促し、国民の生活の質を向上させて日本を先進国に仲間入りさせるべく発足した内閣だった。
かくして列島を改造するために莫大な予算(お金)が投入され、工事受注をめぐって利権が発生した。それが今に続く金権政治の萌芽となっていくわけだが…。
車はガソリンで走るし、国はお金で走る。
国を走らすお金は、国民のお金、つまり税金ということになる。国は国民から徴収した国税をさまざまに分配して(これが国会議員の一番大事な仕事ね)、国を動かしている。つまり税金がないと国は走れないので、故に国民には納税が義務化されているといった寸法だ。
ただ、その税の使われ方だったり分配比率・方法だったり徴収比率だったりに問題があるんじゃないの…、と国民の間に不満が鬱積し、納税意欲が低下しているのも事実。
納税意欲…。一般企業に就職し、会社の従業員というカタチで定年まで勤め上げるなら、就業中は給与に発生する所得税やらを会社が自動的に納税してくれるし、モノを売ったり買ったりしても勝手に税金は徴収されるので納税意欲というものは必要ないのかもしれない。一方で、個人事業主になったり会社経営者になったりすれば、所得税や法人税など、納税を自身で行わなければならず納税意欲が必要ということになる。
時に、理美容業界というのは、就職したサロンから独立する確率が高く、個人事業主になったり経営者になったりする人が多い。本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)では、そうした業界事情を踏まえ、学生の納税意欲を高めるべく、例年、税理士さんを講師にお招きして『納税教室』を開講。学生への意識づけを促している次第。
また、職員の中には国税局より『国税モニター』を任命される職員もおり、学生の納税意識により深く関与している模様。
今年も、2023年度分の『所得・控除』の申告受付が2月16日よりスタートした。もうすぐ2年生(138期)が卒業式を迎えるが、このうち何人の138期生がこの時期に『確定申告』するようになるのでありましょう。
車はガソリンで走り(今のところ)、国は税金で走るのです。
東京の美容専門学校は国際文化理容美容専門学校。美容師・理容師の国家資格免許の取得に向けてヘアメイク・カット・ネイル・ブライダル・エステ・着付など、美容のすべてを学ぶ環境です。技術専門の教員が中心に授業や就職面をサポートします。また入学者を募集しています。総合型選抜(旧:AO入学)、学校推薦型選抜【指定校制】(旧:指定校推薦入学)、学校推薦型選抜【公募制】(旧:公募制推薦入学)、一般選抜(旧:一般入学)などのご相談は、オープンキャンパス・個別の見学会にてお待ちしております。