- 25.06.10
烏の濡羽色
「髪は烏の濡羽色」と謳われた日本女性の髪。
とうに昔の人は気づいていたようだが、嫌われ者のカラスの羽根も[晴天]のもとでじっくり観察してみると、その色合いは[黒]でありながら光の加減で[玉虫色]にしっとり濡れ輝いてホントに美しい。
日本人の髪は、これほどまでに[美しい]と謳われたのか。
否、「日本人よ、髪を黒に戻せ」などと言うつもりは毛頭ない。[美しさ]は何よりも優先される[絶対的な価値観]ではなく、[美しく]なくともこの世で愛されるものは星の数ほどもあろう。むしろ日本人の価値観では[美しさ]よりも[可愛さ]が優先されるのではないのか。
ただ、[うつくしい]と表現されてきたものが[カワイイ]に置き換わるケースもままあるから厄介、どうも日本人は[言葉の変換]がお好きなようだ。
ところで、日本文化の影響か、幼い頃から[アニメ]や[マンガ]の洗礼を受けた海外の若者が、髪を黒に染めたかそれともウィッグか、[漆黒の髪]で[コスプレ]に興じる画像を目にする頻度が増えた。
その髪色は確かに[黒]なのだが、あくまでも[マット](桑田の息子じゃないよ笑)で深みを欠いたような色味だし、ましてや[カラスの濡羽色]よろしく[玉虫色]に輝くなど、アンドロメダほども遠くかけ離れた色合いだ。まぁ、[コスプレ]の[ヘアカラー]は簡易な感じだから誰も質感までは求めないと思うのだが...。
でも、仮に[ヘアカラーリスト]が本気を出せば、あの[濡羽色]が[ヘアカラー]で再現できるのだろうか。素人のワタクシには分からないが、もしかすると[ヘアカラーの技術]というよりはむしろ[ブロードライ]や[ヘアケア]の問題なのかもしれないが。
過日、『JHCA』(日本ヘアカラー協会)が[認定]する『ヘアカラーリスト検定』/『シングルスター』(最初級)の[検定試験]が、協会より検定委員を迎えて本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)で行われ、2年生になったばかりの学生(142期)が数多く受験した。
例年、受験した学生のほとんどが『シングルスター』を獲得するそうだが、さらに[ヘアカラー]に興味がある、もしくは[ヘアカラーリスト]を目指す学生は、在学中に[ヘアカラーリスト]必須の『ダブルスター』獲得を目指すことになる。
手前マルコメ味噌なハナシ、本学には『JHCA トリプルスター/フォースター』認定資格を持つ教員が多数在籍しているので常に的確なアドバイスが得られ、その気になれば在学中に『ダブルスター』の[認定資格]が得られるのだ。
さて将来、[プロの技術者]になった学生は、[濡羽色]を求めるお客さんが現れたとして、[烏の濡羽色]を再現できる[技術]を身につけることが出来るのでありましょうか。
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