11月24日(火)、東京都渋谷区のセルリアンタワー東急ホテルB2Fボールルームにおいて、

第12回武市昌子杯 振袖・留袖・花嫁 着付技術選手権が開催されました。

昨年同様、競技種目は、振袖着付、留袖着付、白無垢花嫁、黒振袖花嫁の4部門で、全部門に共通のテーマは、「着て動いた時に楽で着崩れず、お客さま一人一人の個性や立場に合わせた美しいキモノ姿」。

可能な限り等しい条件下で、日頃の仕事の実力を発揮していただけるよう、「モデル・衣裳は主催者が用意し、当日の抽選で決定する」という競技形態はこのコンテストの特徴の一つですが、回を重ねる毎に周知され、関東圏内を中心に全国各地から、幅広い年齢層の選手が参加していただいております。

今回は、振袖着付部門に５８名、留袖着付部門に６８名、白無垢花嫁部門に９名、黒振袖花嫁部門に５組１０名の選手が挑戦してくださいました。艶やかな中振袖姿、そして品格ある黒留袖姿と、それぞれのモデルが舞台に一斉に並んだ様は圧巻。黒振袖花嫁部門では、時代のニーズに合った洋髪の黒振袖お引きずり姿が、白無垢花嫁では文金高島田に角隠し、白の打掛姿という格調高い花嫁姿が披露され、コンテストという緊張感の中に、華やいだ日本美が展開されました。

なお、表彰式の前に行われたエキシビションでは、本大会実行委員長であり、衣紋道高倉流会頭もつとめる、荘司礼子校長による十二単のお服上げが披露されました。今回は、珍しい「二つ色六つ衣」を解説付きでご覧いただきました。