１１回目の文化イベント。夜通し行われる現代アートの祭典。ラ・ニュイ・ブランシュ。直訳すると「白夜」となりますが、「眠らない夜」をパリではこう呼びます。


日が暮れる１９h 頃から はじまり、夜明け頃まで。。。今回は「始まりも終わりもない」夜の散歩を提案。セーヌ河岸が歩行者天国になり、パリを横断するメインのメトロは終夜走り続け、深夜２時から朝の５時半までは無料！！！　夜のパリの美しさを あらためて堪能します。


パリの街中で１２０を超える、現代アートのインスタレーション展示され、イベントが行われたので、そのボリュームは膨大です。


高さ７０mのパリ第６大学のタワー２４階も開放され（１９h - ０７h）、建築家エドワー・アルベーは建物自体をイルミネーションで包み込み、その不思議な光は朝まで怪しく街を照らしていました。


大学の建物／敷地には音のアーティスト：ミッシェル・リスの作品／企画が展示され、建物に入ると真っ暗な構内を、光と音だけをたよりに歩いてゆきます。


建築物を彼独自の庭に見たてて、建物を叩く音、引っかく音が呼応し響き渡り、とてもミステリアスな風景が広がっていました。



オーステルリッツ駅では、現代アーティストのタニア・ムランが音とヴィジュアルのパフォーマンスを行ったり、ジャックリーン・ドリヤックは弦楽器とエレクトロを融合させたプロジェクションを。無料で しかも人混みに揉まれる事もなく、自分のペースで出来る夜の散歩。しかも これだけ内容の濃い現代アートに親しめるなんて。芸術の秋の始まりに ふさわしく、パリらしいイベントでした。

国際文化学園　企画室(PARIS France)