世の中、お金より大事なものがある。否、あると思いたい…あるんじゃないかな…あるのかな…。兎に角“お金は大事だ”という結論に落ち着く。そう、お金より大事なものはあるのかもしれないが、それは置いといて“お金は大事”だ、という現実に立とうとする。否、あまりにリアリストなのかもしれない。或いはロマンチストは「お金より大事なもの、“夢”があるじゃないか」と嘯（うそぶ）くかもしれない。

　ところで、理美容界は“起業”しやすい業界といわれている。にしても“起業”するにもお金がかかる。実家が資産家で創業資金を援助してくれればよいが、それも叶わない、となれば“貯める”か“借りる”かするしかない流れになる。といって全額“貯める”のも時間がかかるし、なかなかムズカシイ…。結果、貯金で足りない分については“借りる”以外に選択肢はなくなる。

　そう、世の中、“起業”するのに、ふつうは“お金を借りる”。借りる先は、知人だったり金融機関だったりするが、通常は“銀行”とか“金融公庫”とかの金融機関から借りるケースが殆ど。

　ということで、先日『日本政策金融公庫』から講師を招き、2年生（128期）に向けた“経営セミナー”を開講しました。

　店舗から独立して“サロンオーナー”になる。この決して“見果てぬ夢”などではない、近い将来訪れるかもしれない“現実的な夢”。この夢に向けて必要となるノウハウを“貸し手”側からアドバイスされ、学生は熱心に耳を傾けておりました。