“ヘアスタイル”を考える時、最も大事なのはやはりお客さんの“意向”なのでありましょうが、次に大事なのはなんといっても“顔”に違いない。

　“ファッション”や“体型”、“髪質”など、“ヘアスタイリング”するときに考慮しなければならない点は、他にも多々あるのでしょうが、その人の“顔の印象”に“似合わせる”のは必然。まぁ、お客さんが似合わなくても良いから“そのヘアスタイル”にしてくれ、というのであればその限りではないのだが…。

　というわけで、“普通”は“顔”に合わせて“ヘアスタイル”をつくるわけだが、“ヘアスタイル”に合わせて“顔”をつくるという、“逆転現象”が確認されたというオハナシ。

　過日開催された本学（国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校）の“技術コンテスト”で、その“現象”は見られました。まぁ通常でも“ヘアスタイル”に合わせた“メイク”をすることはあるのだけれど、この競技大会では、“ウィッグ”を用いた“ヘアカット”や“ヘアスタイリング”競技で、“ヘアスタイリング”に合わせて“目の位置”など、“顔の造形”をも変えてしまう作品がちらほら。

　“サロンワーク”での、“顔”に合わせて“ヘアスタイル”をつくるというパターンと、“逆パターン”の現象なのでありました。

　“逆もまた真なり”。“サロンワーク”と“コンテスト競技”の大きな違いは、“コンテスト”においては“一定のルール”内において“最大限の自己表現”が許されており、こうした“思う存分”の“自己表現”が、きっと“お客様本位”の“サロンワーク”にも生かされる場面が訪れるのでありましょう。