本学（国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校）には、1年次に文化論という授業があり、その授業の中で、使用済みのカットウィッグを使ってアート作品、名付けて『ウィッグアート』を作るという時間がある。

　この程、この『ウィッグアート』作品が一堂に集められ、担当の青野 正、小池憲一郎 講師による評価採点が行われておりましたのでパチリ。

　この授業、もともとはウィッグコラージュといって、キュビズムに端を発したコラージュ技法を駆使し、その名のとおりウィッグを切ったり貼ったり殆ど原型を留めないくらいに変形したりしていたもの。ただ、あまりにもヘアデザインという観点から外れた作品が続出したためか、ここは一つ、原点のヘアデザインに立ち返って（だって理美容学校だもん）、名称も『ウィッグアート』と仕切り直し、あくまでもヘアデザインとしてのアートに拘ったものに変更した、というもの。

　ウィッグコラージュの頃の作風も、それはそれで不器用な若者らしさがあって良かったのですが、『ウィッグアート』になり、ヘアデザインという括りが出来てどうなるものかと思いきや、豈図らんや若者の躍動はそんな括りなど蹴散らして配色という方向に活路を見出し、見事、色彩爆発を起こしてみせたのでありました。

　この爆発で、暗い世相をぶっ飛ばして欲しいものであります。