子供の頃、マンガやアニメなど近未来を描いた作品が好きだった。

　どの作品かは思い出せないが、当時（昭和40年代）は公害が社会問題化していた関係か、描かれる近未来は大気汚染が進んだ社会で、登場人物の多くが外出時は宇宙服のような防護服を着て頭部はヘルメットで保護。顔はフェイス・シールドで覆われるというスタイル（もしかすると、月や火星での生活描写だったのかもしれないが…）が描かれていたものがあった。

　で、それを見たワタクシは何故か「かっこいいなぁ…」と憧れたものだった。

　あれから50年（綾小路きみまろではない）、この週末での『体験入学会』で、参加された皆さんに飛沫感染させないためにフェイス・シールドを装着して、体験サポート（在校生のサポートは控えております）をしている教職員を見るにつけ、その遠い昔の憧れが蘇った次第。

　当時、大気汚染から身を守るために着けていると思っていたフェイス・シールド。今、思い返してみると、人類が身を守るべき対象は大気汚染だけではなく、ウィルスという対象もあったということに思いが至り、昭和40年代当時から、SFの世界では近未来は未知のウィルスに襲われる、ということが想定されていたものか気になるところ。まぁ、エジプト時代から天然痘はあったのだから、当然、未知のウィルスについては想定内なのだろうが…。

　と、5月30日（土）と31日（日）に本学（国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校）で行われた『体験入学会』と『理容体験入学会』をパチリしつつ、フェイス・シールドに50年前の遠い記憶が呼び覚まされたワタクシであります。