- 20.10.05
レトロビルヂングにて
モンマルトルの粗末なアパルトメントに暮らし、パン代も画材に費やしては描いた絵を売って細々と生活している…。
これが、ワタクシの思い描く偏見に満ちた芸術家のイメージ。もちろん黒縁丸メガネにベレー帽を被っていなければならない。この超昭和なイメージはレオナール・フジタ(藤田嗣治)のものか…。
そのイメージに引っ張られるからか、ワタクシの中では芸術×アパートの相性がすこぶるいい。何ならアパートに住まない芸術家は信用ならない、とさえ思ってしまう(笑)。もちろんそんなことは偏見に過ぎないと、自覚しているのでご安心を!
ところが、そんなイメージ(芸術×アパート)を持つ御仁が意外に多いものか、銀座にあるレトロ建築物マニア垂涎の『奥野ビル』(昭和7年築)は、全館ほぼアートギャラリーの巣窟と化していて、生活者が退室した部屋に画廊が寄り集まってきたのだそう(画廊だけじゃなくアンティークショップやクラシカルな靴屋さんも入ってますよ)。
そうした『奥野ビル』にあるアートギャラリーの一つ、『港房』(こうぼう)さんで、本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)『文化論』の講師、鉄のゲージツ家こと青野 正さんは頻繁に個展を開催しているのでありますが、過日、8月31日(月)から9月5日(土)の会期にて『鉄物語』と題した個展を開催しておりましたのでパチリ。
今回の個展、ここ数年来のテーマと思しき反戦色や宗教色の濃ゆい作品群が多かったようでありますが、それまでのキリスト教的な世界観のものから、仏教色の強いものへの移行が見られ、ズバリ小さな仏像のパンチングが格子状に配された曼陀羅(マンダラ)然とした作品の作風にも見られたように、それはちょっとコミカルで、一種重苦しさから解放されたかのよう(あくまでも個人的な感想ですヨ)。
それは、キリスト教と仏教の宗教観の違いに起因したものか、はたまた氏の内面の変化に起因したものか定かではないが、それを確かめる上でも今後の氏の作風に注目したいところ。
そんなわけで、銀座のレトロ建築物で開催された青野 正さんの個展が、少しファニーで少し反戦チックで、少し宗教がかった、お馴染みのアオノワールドだった、というオハナシでございます。
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