過日、本学（国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校）に本拠を置く『平安装束 東京道場』（荘司礼子 会長/本学校長）が3日間に亘るイベントを開催しておりました。

　イベントは『装束体験会1』というもので、男性装束の『直衣』（のうし）と『狩衣』（かりぎぬ）をお服上げ（着付け）し、平安貴族の気分を味わっていただこうというもの。

　直衣も狩衣も、ともに平安時代の公家の日常着で、直衣は礼装である束帯（そくたい）から派生したそうでプライベートで寛(くつろ)ぐ際の服装なのだそう。一方、狩衣は民間の服装だったものが公家に取り入れられたのだそうで、字のごとく狩りで馬に乗ったり、蹴鞠（けまり）に興じたりする際に着用されたのだそう。

　今回のイベントでは、この2種類の日常着を着ていただき、現代の生活からは大きくかけ離れた平安貴族の優美さ、加えて水鳥の水面下の脚搔きのごときやせ我慢的な窮屈さ加減を体験していただこうという趣向か。

　3日間に亘って開催された同会には、女性ばかり延べ8名のお客さまのご来場があったのだそうだ。なかに台湾からのお客さまがあり、お客さま曰く「ゲームを通じて日本の伝統装束に興味を持った」のだそうで、是非着てみたかったとのこと。着てみた感想は「少し重くて、動きづらい」のだそうで、平安貴族の窮屈さ（現代の生活に慣れたワタクシたちにとっては）を存分に体験したようでありました。

　この『装束体験会』、今回は第1回目の開催で、以降女性装束（十二単など）の体験会も予定されているのだそうで、何なら男性のお客さまもお申し込みになられてはいかがでしょうか。