- 21.08.23
SF ? のハナシ
『遮光器土偶』というのがある。
たぶん、人が土偶と言われて最初に思い浮かべるのは、この土偶に違いない。
ウルトラマンの眼よりも遥かに大きな楕円形の眼に横一文字の線で表現されるその土偶の眼は、そのカタチから宇宙人を模写したのではないかと云われる一方で、冷静に現在の北方民族イヌイットたちも着ける遮光器(サングラス)を着けた像ではないか、とのことから『遮光器土偶』と名付けられたのだそうだ。
きっとこの眼を宇宙人のものとするか遮光器とするかによって、SF(Science Fiction=空想科学小説)のハナシか考古学のハナシかの境界線が引かれるといえるのかもしれない。
まぁ土偶についての研究は、実際に出土する(した)実物を隈なく観察して推論を積み重ねていくという、気の遠くなるような作業の連続なのだろうから、疑いようもなく考古学領域のハナシに違いない。
一方で、本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)に本拠を置く『美容考古学研究所』(村田孝子 所長)が行なっている古代の髪型研究は、多少写実性に疑問の残る土偶の髪型を最大の材料としている(文献がない!)関係上、ある程度以上は大胆な発想を加える必要にも迫られている様子。
先日も、土偶研究家の譽田亜紀子(こんだあきこ)さんをゲストに迎えた土偶サロンこと『美容考古学ミーティング』が開かれ、参集した面々はさまざまな角度から土偶の髪型に寄せる大胆な推論を楽しげに自由に投げかけあっているようでありました。
土偶の髪型研究、ことここに至り考古学という領域を超え、SFはSFでもScience Fantasyとも呼べるような世界へと踏み入れたようでありました。亦楽しからずや、なのであります。
東京の美容専門学校は国際文化理容美容専門学校。美容師・理容師の国家資格免許の取得に向けてヘアメイク・カット・ネイル・ブライダル・エステ・着付など、美容のすべてを学ぶ環境です。技術専門の教員が中心に授業や就職面をサポートします。また入学者を募集しています。総合型選抜(旧:AO入学)、学校推薦型選抜【指定校制】(旧:指定校推薦入学)、学校推薦型選抜【公募制】(旧:公募制推薦入学)、一般選抜(旧:一般入学)などのご相談は、オープンキャンパス・個別の見学会にてお待ちしております。