- 22.01.18
愛着の名残り
年末年始にかけて個展開催を頻発させ、2022年も活発な活動を予感させる本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)で美学講師を務める鉄の芸術家こと青野 正さん。
昨年末には、銀座『GALLERYうえすと』さんで個展を開催。併せて年末から年始にかけては、東京都立川市の『国営昭和記念公園』内『花みどり文化センター』で開催された『第8回 花とみどり・いのちと心展』に作品を出展するなど、多忙を極めたようだ。
ところで、氏のここ二回ほどの個展で目にした一つの作品が気になったのでご紹介を。
この作品、乳母車(うばぐるま)に機銃を装備した『戦闘車両』なのだけれども、氏にとって曰くがあるものなのだそうだ。
まず乳母車。概ね青野さんの作品は、河原などで収拾した鉄屑を材料に制作されるのがフツウなのだそうだが、この乳母車は購入したのだそうだ、それも結構な高額で。それを暫く寝かせて熟成させ(笑)、満をじして『戦闘車』に生まれ変わらせたのだそうだ。
戦闘車は、武装した少年兵が操縦しているのだけれど、その少年兵の座るシートの下にはタンクらしきものがある。このタンクにも曰くがあり、これは青野さんがかつて乗っていた車、ライトエース?のガソリンタンクだそうで、この車、何やら4万円だか5万円だか非常に安価で購入したのだそう。
伊豆の真鶴だったか伊東だったか、海辺の町で使われていたものを買い受けに行った帰りに、そのまま乗って帰ったら途中でブレーキか何かが故障して死にそうになった…云々という曰くつき車両のガソリンタンク(たぶん…。だいぶ記憶が曖昧になってるので間違っていたらゴメンナサイ)。
そのクルマはその後何年も乗ってお役御免になったそうだが、とても愛着があって離れ難く、せめていくつかの部品だけでもということで手元に残したものの一つがこのガソリンタンクなのだそうだ。
そんなことでこの作品、青野さんにとって愛車(愛着)の名残りとも呼べるものなので、今後も少しずつ形を変えながら永く手元に置いておくのだそうだ。
またきっと、どこかの個展で会えるに違いない。
皆さんにとって、曰く手放し難い愛着のあるものって何ですか?
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