かつてカリスマ美容師ブームというのがあった。

　以来長く、活躍する名の知れた美容師さんをカリスマ美容師と形容してきたように思うのだが、年号が令和に変わるにつれ、あまりカリスマ美容師というコトバも耳にしなくなった気がするのはワタクシだけだろうか。

　時代が時代ならば、きっとカリスマ美容師と呼ばれるに違いないのが（実際はそう呼ばれているのかもしれないが…）国際文化の卒業生で『LECO』『QUQU』など4店舗を経営する内田聡一郎さんその人。

　内田さんは多才な人で、DJや読者モデルといった経歴を持ちつつアイドルファンや料理と趣味も広く、まさにマルチな活動を展開する、これまでにない美容師のカタチをセルフブランディングしたニュータイプの美容師。

　このほど、そんな氏を迎えての『特別授業』が、本学（国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校）1年生（136期）を対象に開講しました。

　授業は、これまでのHIPHOPのイメージを変えるポップで明るい味つけでHIPHOPを味変させたスタイルや近未来の東京のSTEAMが吹き出す路地裏にたむろする若者を、カットとヘアカラーで表現して見せ、続いて新しい時代の新しい美容師像を説いて、これからの時代を生き抜く術を伝授する講義が繰り広げられました。

　カリスマ美容師ブームが去った後、新たな美容師のカタチを自らのスタイルで示してきた氏のコトバには説得力があり、受講した学生は熱心にメモや写メをとりながら授業に集中しているようでありました。