- 22.02.16
お雛さまの役割り
冬になると路傍のお地蔵さんに毛糸のマフラーが巻かれたり、毛糸の帽子が被せられたり、ちょっとホッコリする景色に出会えたりする。逆に夏の炎天下に日傘をさしたお地蔵さんというのも見た憶えがある、雨傘だったけど…(笑)。
一方で、公共性の高いものに個の情報が読み取れるもの、つまり宣伝となり得るものを許可なしに取りつけるのはケシカランというご意見もあるが、至極ごもっともなハナシだ。正論である。
ただ、その風景を見てホッコリする人がいるのも事実で、本来、公は両者の意見を平等に掬(すく)い上げなければならず、その配分具合がムズカシイところなのは想像に難くない。
この種の問題を考える際にカギとなるのは、何を優先すべきかで、コミュニティの利益が最優先されるべきなのは間違いなさそう。どんな答えがコミュニティにとって最善なのか、民意に寄り添った答えを期待したいところだ。
ところで、本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)国分寺校のエントランスロビーに、今年も早、お雛さまがお出ましになり、春の到来を告げておりましたのでパチリしました。
が、よく見るとお内裏さまも三人官女も五人囃子も随身も仕丁も、みなマスクを着けているではありませんか。年末になると必ずその年の世相を反映した変わり雛が話題になりますが、これこそまさに世相雛そのもの。
早くコロナ禍が終息を迎えますように、またお雛さまがコロナに感染しませんように、との思いを込めた国分寺校のお雛さま。
何か他にメッセージが隠されているのでは、などと邪推してはいけません。ユーモアを深掘りするほど無粋なことはありません(ワタクシが一番無粋ね)。ちなみにこのマスク、教職員の手作りだそうであります。まぁ、お雛さまの原型は人の身代わりになる形代(かたしろ)だから、本来は人の代わりにコロナに感染してもらう、というのが本分かもしれませんが、それではあまりにお雛さまが不憫というもの。1000年経てば役割りも変わるということなのかもしれません。
ある意味このお雛さま、国分寺校の校風を宣伝するための材料にもなるのかなぁ…、でもこれ公共物ではないし…と、世知辛い世の中を斜(はす)に見つつ、お地蔵さんのマフラーにも思いを馳せるワタクシであります。
東京の美容専門学校は国際文化理容美容専門学校。美容師・理容師の国家資格免許の取得に向けてヘアメイク・カット・ネイル・ブライダル・エステ・着付など、美容のすべてを学ぶ環境です。技術専門の教員が中心に授業や就職面をサポートします。また入学者を募集しています。総合型選抜(旧:AO入学)、学校推薦型選抜【指定校制】(旧:指定校推薦入学)、学校推薦型選抜【公募制】(旧:公募制推薦入学)、一般選抜(旧:一般入学)などのご相談は、オープンキャンパス・個別の見学会にてお待ちしております。