世の中にはさまざまな職業があり、その職業にはそれぞれ適性というものがある。

　でも、自分がその職業に適性があるかないか、いったい誰がわかるというのだろう。ワタクシも働き出して随分経つが、未だに今の職業に適性があるかないか分からない、というのがホントのところだ。

　自分が、自身の職業に適性があると自覚できる人は、きっと幸せな人に違いない。多くの人は「わからない」というのがホンネだろう。

　いや寧ろ適性のある無しの判断は、当人ではない第三者、つまり状況を客観視できる人にお願いしたいと思う。がしかし「アナタの職業適性調べます」的な職業適性調査興信所なるものは聞いたことないので、身の回りに自分を客観視してくれる人が見当たらない人は、皆それぞれ自分自身で判断するしかない。

　そうなると、冒頭のように人は自身の職業適性を判断しづらいので、別の尺度というかモノサシが必要になる。

　そのモノサシは、それこそ人によってさまざまだろうけど、一つに楽しさという尺度が判断材料になるに違いない。「この仕事は楽しいなぁ」と思える仕事には、きっと適性があるのだ。ここでいう「楽しい」は、単純に楽しいという感情に留まらず、「充実感がある」、「やり甲斐がある」といった感覚も含まれるのであり、このモノサシを使えば職業の適性判断も容易いハズだ。ただ、このモノサシの決定的な問題点は「やってみなけりゃ分からない」というところか。

　かくして。本学（国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校）の国分寺校が参加協力している東京・多摩地区の高等学校と専修学校が連携して行っている『チャレンジプログラム』は、さまざまな職業とのマッチングを図ることに加え、ミスマッチを防ぐことを最大の目的として行われているとおり、職業適性の見極めにかなり有効な手段だよなぁと、手前味噌ながら思ったりするワタクシであります。

　そう、結局何事も『やってみなけりゃわからない』のでありましょう。