過日、本学（国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校）の『体験入学会』をパチリしていると、ある光景が目に入った。

　ワインディングの体験コーナー。

　体験コーナーのアテンド人気が高いせいか、学生がかなり応募したようでアテンド学生が飽和状態に。職にあぶれる学生（笑）が数人出たようで、本来、体験者とアテンドが1対1のペアになるところ、体験者1人に対してアテンド2人というペアがちらほら。

　そんななか、職にあぶれた学生（笑）が一人、ペアに加わらずにいる姿が目に入った。

　「何故、ペアに加わらないのだろう…」。

　その学生が気になり、他をパチリする合間に眼で追っていると、なにやら『保護者説明会』に参加した保護者の皆さんが、お子さんの様子を見学するために使うであろう椅子を並べている。

　よく気づく学生だと思いつつ撮影に戻るも、やっぱり気になるので再度眼を戻してみると、椅子を並べ終えたようで今度はワインディングの練習？？？をしている。

　こうなると、もう辛抱たまらない。ついに話しかけてみると、彼女は2年生だそうで、ワインディングコーナーにいる学生は彼女を除き全員1年生なのだという。

　「ペアに加わらないの？」と訊いてみると、

　「1年生に悪いから…」と心なしか微笑む彼女。きっと自分がペアに加わってしまうと、2年生の自分に気を遣って1年生が思うようにアテンドできなくなってしまうから一歩引いているに違いない。

　「じゃあ、しっかりワインディング練習してね」と、その場を離れたワタクシでありました。

　彼女が示した人への気遣い、思いやり。これも一つの『つくす心』のカタチか。

　きっといい美容師さんになるに違いない。