せっかく理美容の世界に入るなら、よりアーティスティックなものを体験したいものだ。

　例えば写真。今はスマホが進化して、大した技術も苦労もなく誰でもキレイな写真が撮れるようになった。いろいろなエフェクト機能満載で、アーティスティックな写真でさえ意のままに撮れてしまうのだ。

　これまで、アーティスティックな作品を撮るにはセンスプラス技術が必要不可欠だったが、今は技術の部分をスマホが受け持ってくれるので、センスだけで撮れてしまう世の中になった。恐ろしい時代だ。

　これは何を意味するのか。よりセンスが問われる世の中になったということを意味しているに違いない。

　でも、このセンスというのが厄介で、もちろんセンスはその人なりが持って生まれたものもあるのかもしれないが、大方はその人の経験則がものをいう感覚に違いなく、経験を積んで常にアップデートすることが望まれ、きっとそのことを人は「センスを磨く」と云うのだろう。

　つまり、最も面倒で厄介なことをスマホ（機械）は担ってくれない、というオチなのでありました。ご同輩、まだまだ人間のやることはありますぞ…、なんちゃって。

　いい写真を撮る近道。それはいろんな人のいろんなやり方を模倣するという作業を通じて、自分なりの方法を確立すること、と心得たり。

　11月5日（土）に本学（国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校）で行われた『トライアルレッスン』をご紹介した際、テーマにそぐわないということで紹介しそびれた『フォトシューティング』の授業をパチリするにつけ、やっぱりいろんな表現方法を学ぶことがいい写真を撮る、ひいてはあらゆる創作のためのセンスアップに繋がるのだろうなぁ…と独りごちるワタクシでありました。