- 22.12.15
実験は楽しい!
縄文人も散髪したのだろうか。
縄文人の髪型を考える上で、必ず突き当たるこの疑問。
本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)に本拠を置く『美容考古学研究所』(村田孝子 所長)も、幾度となくこのテーマに向き合ってきた。
発掘された土偶には、確かに前髪をバッサリ額で直線に切り揃えたようなものも散見されるが、果たしてその前髪と思しき部分は髪を表現したものか確証はない。だけど、それで終わってしまってはハナシが進まないので、前髪と思しき部分を髪の毛だと仮定すると、新たな疑問が浮上する。いったいどんな道具で切ったのだろう、と…。
『縄文時代』という時代区分は日本独自のもので、世界的に見ればこの時代は『新石器時代』に相当する。なので鉄器が出現する以前のハナシで、時代名からしても石器で切っていたのではないか、ということが容易にうかがえる。そこでまた疑問。
ホントに石で切れるの?
先日開かれた同研究所の『縄文サロン』のテーマもまさに「石で切る」で、『千葉市教育委員会』さまより石器づくりを通じて『実験考古学』を実践する佐藤 洋さんをゲストに迎え、「石で切る」をテーマに、石片を作るための石の割り方から始まり、実際に割り取った石片(黒曜石)を使って鮮魚や鹿皮、それに人毛(ウィッグ)を切る実験が繰り広げられました。
サロンに集った皆さんは誰もが興味津々で、実際に石片でさまざまなモノが切られるさまに感嘆の声を上げておりました。
やっぱり「実験は楽しい!」。小学校の理科実験のワクワク感が不意に蘇ったワタクシでありました。
追伸 石片でみごと髪は切れましたよ、あしからず…。やっぱり縄文人は髪を切っていたのでありましょうか。
東京の美容専門学校は国際文化理容美容専門学校。美容師・理容師の国家資格免許の取得に向けてヘアメイク・カット・ネイル・ブライダル・エステ・着付など、美容のすべてを学ぶ環境です。技術専門の教員が中心に授業や就職面をサポートします。また入学者を募集しています。総合型選抜(旧:AO入学)、学校推薦型選抜【指定校制】(旧:指定校推薦入学)、学校推薦型選抜【公募制】(旧:公募制推薦入学)、一般選抜(旧:一般入学)などのご相談は、オープンキャンパス・個別の見学会にてお待ちしております。