接客にとって最も大切なことは、お客さまを歓迎する姿勢に違いない。

　否、お客さまを思いやる気持ちの方が、順序としては先だろうと、アナタは思うのかもしれない。思いやる気持ちがあって、その気持ちが姿勢に反映され、歓迎の意が伝えられる。きっとそう思うに違いない。

　確かに、そうなのだろうとは思う。でも、気持ちが姿勢に反映されるには、井上尚弥ばりの強い気持ちが必要かもしれず、そこまで気持ちを強くするには、相当な鍛錬と時間が必要となるハズ。否、鍛錬は必要ないか（笑）。

　でも…、遅い、遅過ぎる。それでは遅いのだ。そんなに時間はかけられないのだ。今、目の前のお客さまに歓迎の姿勢を伝えたいのに、それでは伝えられないままお客さまは家路につき、なんなら家で夕食の支度に取り掛かってしまうではないか。

　そりゃ気持ちは大事だが、もっとテクニカルライクに捉えられないだろうか。

　まず笑顔をつくる。そして「いらっしゃいませ?！」としっかり声に出してハッキリ言おう。そうすれば、たぶん歓迎の姿勢に気持ちもついてきて、思いやる気持ちも自然湧いてくるに違いない。いわゆるミラー反応ってやつだ。動作につられて感情も左右されてしまう…、これは現代科学も証明していることだ。

　と、そんなことを本学（国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校）渋谷校・国分寺校で同時開催された『Xmasオープンキャンパス』をパチリするにつけ、つらつら考えたワタクシ。笑顔で接客している学生は実に楽しそうで、Xmasのデコレーションが施された校内には、いつまでも笑い声が響いておりました。みなさん、Merry Xmas !

　学生が楽しめば参加された皆さんも自然に楽しくなる。だからこうしたイベント、まず学生自身が楽しむことが肝要なのかもしれません。あとは真似っこ細胞のミラーニューロンにお任せなのだ。