今日は満月。そして今年の9月29日は中秋の名月（十五夜）。

　古くからアメリカ（北米）でも、9月に訪れる満月をHarvest Moon(ハーベストムーン＝収穫月)と呼んで、作物が豊作の年には感謝し、凶作の年には翌年の豊作を祈ってきた。　

　アメリカに限らず、北半球の中緯度地域ではこの9月に作物の収穫を迎える。人類が穀物の栽培を始め、食糧を安定確保できるようになってほぼ1万年。以来、収穫の9月は感謝と祈りの月になった。

　例えば、日本でもこの9月に全国津々浦々で収穫祭が催され、神々に収穫への感謝と今後の恵みを祈る風習が繰り広げられている。

　工業国として先進国の仲間入りを果たし、もはや国民の大多数が農業に従事しなくなった今日の日本に、収穫の風習が変わることなく連綿と受け継がれている不思議。

　ワタクシたちが、かくも秋祭りに心踊らされるのは、こうして1万年も前から祖先が味わってきた収穫の喜びが、きっとDNAに記憶されているからに違いない。

　本学（国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校）の学生も、毎年この9月に渋谷校と国分寺校双方の校舎が立地する地域を治める社（やしろ）の氏子として秋祭りに参加してきたが、ここ3年ほどはコロナ禍の影響でその秋祭りも中止になってきた。

　今年はその長かったコロナ禍も明け、日本全国で秋祭りが再開されると、国分寺校の立地地区を鎮守する『八幡神社』も、渋谷校の立地する地区を鎮守する『金王八幡宮』も『例大祭』（秋祭り）を開催。両社の繰り出すお神輿を元気に担ぐ学生の姿に再会を果たしたワタクシでありました。

　はたして、学生たちは何かに感謝と祈りを捧げたのでありましょうか。