いつの頃からか、学ぶということがイコール机で教科書や参考書を広げての勉強というものに限定されてしまったような気がする。

　見て学ぶ、聞いて学ぶ、触れて学ぶ。

　学ぶということは、あらゆる感覚器官を駆使して集めた情報を脳に溜め込むことを指すのだろうと勝手に思っているが、机上での勉強で使われる感覚器官はごく限られているように思う。

　そのこと（学ぶということが、感覚器官をあまり使わない机上での勉強ばかりになってしまったこと）が、ワタクシたちの能力にいったいどんな影響を及ぼすものか定かではないが、なんとなくより多くの感覚器官から得られる情報の方が、無意識領域に溜め込まれる情報量も多いように思えてならない。

　たぶん、無意識領域に溜め込まれた情報が影響して啓示や閃き（ひらめき）といったものが齎（もたら）されるのでは…とこれまた勝手に思っていて、人には机上の勉強も大切だが、やっぱりさまざまな感覚器官を使った色々なパターンの学びの場が必要なのだろうと思う次第。

　過日、本学（国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校）で行われた青山の人気美容室『NORA Journey』さんをお招きしての『特別授業』をパチリするにつけ、ヘアカットにヘアスタイリングにヘア撮影にと目まぐるしく展開するステージを凝視する学生に接し、学ぶ場の多様性について考えさせられたのでありました。