国際文化理容美容専門学校

渋谷校/国分寺校
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  • 23.12.27
  • セーラー服と十二単

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 衣服というのは、時代時代によって変わる。当たり前田のクラッカーだ。

 でも何故、時代時代で変わるのだろう。

 気候が変わる、世情が変わる、流行が変わる。

 都度、衣服はその時代の要求を満たして変遷を遂げてきた。

 例えば『十二単』(唐突でスミマセン)。 

 正式名称を『五衣唐衣裳』(いつつぎぬからぎぬも)装束というこの衣服、何も着物を12枚重ねているわけではなく、12という数字は多く重ねるという象徴としての12で、何なら20枚ほども重ねたご婦人もいたとかいなかったとか…。

 で、何故そんなに重ねたのかという疑問は残るが、きっと寒かったからという理由が大きいに違いない、それに見栄も少々。今も昔も暑かったら脱ぐし寒かったら着るのだ。

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 でも、『十二単』という衣服が成立する1000年ほど前の日本は、今よりもずっと温暖だったそうだから、どうやら今よりも寒かったから重ね着したワケでもなさそう。

 だけど実際に重ね着していたワケで、きっと寒かったハズ。考えてみればそれはそうだろう、当時はエアコンもエコキュートもないし、ストーブすらないのだ。おまけに住居は外壁のない寝殿造りで寒風吹きっ晒し。風を防いでくれる背の高い建物もない。おお、これ書いてるだけで寒くなってきた笑。

 でも、そんなに重ね着するくらいなら鹿皮だって猪皮だって熊皮だって、獣の皮を着ればいいではないかと思うのだけれど、たぶん不殺生を唱(うた)う仏教の影響でダメなのでしょう。プラスやっぱり雅ですから笑。

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 時に、過日、本学国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)『衣紋道 東京道場』(荘司礼子 師範/本学理事長)の若者に向けた啓蒙活動やさしい十二単講座』が、東京都大田区の『都立 大田桜台高等学校』さんで行われ、その様子をパチリしていて『十二単』の最も外側に着る『唐衣』(からぎぬ)の『髪置』(かみおき)と呼ばれる後ろ衿と、学生さんの着る『セーラー服』のセーラーカラー(後ろの大きな衿)が四角形三角形の違いはあれど似ているなぁと思い、後ろ衿が似たようなになった理由に思いを馳せた次第。

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 ちなみに、唐衣髪置は髪の汚れから装束を守るためのものだそうで、もともとセーラー=水夫の着る服だったセーラー服セーラーカラーも、ポマードで固めた髪の汚れから衣服を守るためといった説がある一方、防寒フード名残りとの説もあり、諸説混交している様子。

 それを踏まえると、唐衣髪置も汚れを防ぐ目的の他に何か別の用途、例えば防寒としての機能(フードも後ろから見るとほぼ三角形!)もあったのでは、と深読みしてしまうワタクシであります。

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 さて、本ブログも2023年はこれで終わり。どうもこの1年、駄文にお付き合いくださり、ありがとうございました。来年度はさらにに磨きをかけていきたいと思いますので、お付き合いのほど宜しくお願い申し上げます。

 2024年がみなさまにとって実り多い年になりますよう、お祈り申し上げます。

 それでは良いお年をお迎えくださいませませ。

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