- 24.06.18
Answer
「♪風がやんだら 沖まで船を出そう 手紙を入れたガラスびんを持って…」
と歌ったのはユーミンだった。曲名は『瞳を閉じて』。
この歌、1974(昭和49)年にできた歌で、『長崎県立五島高等学校奈留分校』(現 長崎県立奈留高等学校)に通う学生が、『奈留分校』だけの校歌を作って欲しいとラジオ番組『オールナイトニッポン』にリクエストし、それを受けて『ユーミン』(荒井由実/現 松任谷由実さん)が作った歌なのだそう。これはユーミンファンの間では有名なハナシ。
結局、『瞳を閉じて』は奈留分校の校歌にはならなかったようだが、今では高校はもとより『奈留島』全体の愛唱歌となって、島を出る船便の[送別の曲]として出航時には必ず港で流されているのだそうだ。
この歌は、高校を卒業して就職や進学で島を出ていく、もしくは出ていかなければならない友達に向けた、いわば[見送る人たち]の切ない「惜別の歌」であり、島で生きていく[覚悟の歌]でもあるのだが、この歌にも描かれる別れの風景は、離島に限らず日本各地の地域社会に見られる[心象風景]に違いない。
[見送った人たち]は地元に残り、家業を継いだり地場産業に従事したりしてその後の人生を送ることになるのだろうが、[故郷を出た人たち]はその後どんな人生を歩むことになるのだろう。
そんな[見送った人たち]への「返答」ともいえるローカル番組が『福井ケーブルテレビ』制作の『FLY ~ fukui links you ~』で、首都圏に住む(働く)福井県にゆかりのある人やモノにスポットを当てた、[福井を出た人たち]と[地元]を繋ぐTV番組。つまり[故郷を出た人たち]のその後を伝える番組だ。
このほど、福井県出身の本学卒業生『ヒロ・マツダ』さんへの同番組の取材があり、ヒロ・マツダさんが受け持つ本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)での授業の様子や、代表を務める『THE BARBER』でのサロンワークをドキュメントしておりました。
ヒロ・マツダさんは、80歳になられる現在も現役バリバリ。『現代の名工』に選出されたり、『黄綬褒章』を受賞されたり、『THE BARBER』を立ち上げて現在のバーバーブームに火を点けたりと大活躍。そして何よりダンディ。
きっとそんな姿が故郷に届けられ、地元福井の皆さんへの[近況報告]になるに違いない。
放送予定は7月からだそうで、14分番組を一月に45回ほどリピート放送するのだそう。
「♪遠いところへ行った友達に 潮騒の音が もう一度届くように 今 海に流そう…」
そんな思いに向けたAnswerであります。
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