- 25.01.30
無欲の勝利?
ここに、美容商社『KIKUCHI』が主催する『「ひらめき」に価値を』を謳い、デジタル処理OK文字入れOK、テーマ自由、「ただ美しければそれでいい」という『THE ONE VS DS』なるフォトコンテストがある。
このコンテストの[フォトディレクション 学生部門]に幾人かの本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)学生が応募しているようだが、昨秋2024年のコンテストで国分寺校美容科2年の富永ももさんがグランプリに輝いた。
不思議な構図と雰囲気に、いったいどんな経緯でこの作品は生み出されたのか気になった。
というわけで、作者/富永さんにインタビューしたのでご紹介。
「グランプリを獲った作品は、『写真』の[選択授業]で授業中に撮影したものです。
松山先生(授業を担当するフォトグラファーの松山優介さん)から「バランスがいい」と、『THE ONE VS DS』に出品を勧められて応募しました。だからこれは授業でのグループ4人の作品なんです。
他のグループは1人を被写体にしたものが多く、被るのは嫌だし同じだとオモシロクないのでグループ内の2人を被写体にしました。
私はもともとクールな感じが好きなので、作品も感情のない冷たい無機質なものにしようと思い、ファンデーションを白く塗って青くペイントしました。作品タイトルはつけてないのですが、例えば『沈黙』とか『沈静』なんていいのかな、と思います。
先生の勧めで、応募作品はもっとクオリティを上げたものに撮り直そうとしたのですが、何度チャレンジしても最初の作品を超えるものは撮れませんでした。ホントにバランスって微妙なものだと実感しました。
ただ好きなことを好きなようにやっただけなので、はなから評価のことは考えてませんでした。それを評価していただいてとても嬉しいのですが、個人的な趣味の延長みたいなものが有名なフォトグラファーや美容師さんに評価されるのってちょっと不思議な感覚です。
4月からは、メンズもやっているバーバーみたいな雰囲気の[美容サロン]に就職します。できれば作品撮りはずっと続けていくつもりです。
将来は、ひとりのお客さんに永く指名してもらえるよう、いろいろな技術や知識を身につけ、エクステやパーマなど、ヘアスタイルなら何でもお任せ!の美容師になりたいと思います」。
▲『2024年 学園技術コンテスト』に出場した際の1コマ。普段からアーティスティックなものが好きなようだ。
世の中、聞いてみなけりゃわからないことばかり。ハナシを聞く限りこのグランプリ作品、[無欲]のうちに作成されたようで、どうもその[無垢さ]が絶妙なバランスを生み出して人の心を惹きつけたのだろう、と結論めいたものを得た次第。さて、アナタはどう感じるか。
「♪勝つと思うな、思えば負けよ〜」
と、かつて美空ひばり御大の歌った『柔』が脳裏にこだまするワタクシであります。
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MONTHRY ARCHIVE
東京の美容専門学校は国際文化理容美容専門学校。美容師・理容師の国家資格免許の取得に向けてヘアメイク・カット・ネイル・ブライダル・エステ・着付など、美容のすべてを学ぶ環境です。技術専門の教員が中心に授業や就職面をサポートします。また入学者を募集しています。総合型選抜(旧:AO入学)、学校推薦型選抜【指定校制】(旧:指定校推薦入学)、学校推薦型選抜【公募制】(旧:公募制推薦入学)、一般選抜(旧:一般入学)などのご相談は、オープンキャンパス・個別の見学会にてお待ちしております。