- 25.02.27
きもの守
もうすぐ春、桜が咲く。
桜は、私たちの生活にあまりに身近なためか、自生していると錯覚されがちだが、人知れず山に咲く山桜を除いて、身近にある[桜]はすべて植林されたものだ。しかもソメイヨシノは接木つぎ木を繰り返し人の手でつくり出されたものだ。
だから庭に咲く草花同様、世話が必要になる草木で、[桜]を世話する人を総じて[桜守](さくらもり)と呼んで敬ってきた。
この春も[桜守]のおかげで、[桜]はきっと満開の花をつけるに違いない。
ある[桜守]曰く、[桜]には一本一本[性格]があり、[土壌、水はけ、陽当たり、風向き]などなど、育つ[環境]で大きくその[性格]を違(たが)えるそうで、その[木]に適した[お世話]が必要なのだとか。
これ、どこかで聞いたハナシで、まったく[人間]といっしょ。
本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)の先生たちも、きっと[桜守]よろしく一人ひとりの学生に対応しているのはいうまでもないところ。言ってみれば[学生守]だ。
そうした意味でいえば、本学の荘司理事長(校長兼任)は[学生守]であり、[きもの守]でもあると僭越ながら命名させていただく次第。
特に[きもの]に関しては[現代のきもの]の原型といわれる[十二単]の着装技術の継承に尽力しており、それ一つとっても[きもの守]といえる。
が、それにとどまらず、おそらく装束にも[性格]があって、ひとえひとえ同じ種類の装束によっても古さや痛み具合が違うので、着付ける際の[力の入れ加減やら抜き加減やら]が微妙に異なることは想像に易く、その装束に適した[お服上げ](=着付)が必要なハズ。おまけに装束を着ける人(お方様)の体型もそれぞれだし、何なら日によっての体調も違うのだ。
それぞれの装束を、それぞれの人、それぞれの状況に[合わせて]お服上げする。その心得や姿勢はまさに[桜守]のそれ。[きもの守]と命名した所以だ。
先日、荘司校長からその[きもの守]としての[心得]や[姿勢]が、卒業を控えた2年生(140期)に披露され、卒業への[花向け]となった。
卒業すると、[技術者]として何かの[守]として生きていくことになる学生たち。[きもの守]としての荘司先生の姿に、何を思うのでありましょう。
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