国際文化理容美容専門学校

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厚生労働大臣指定

美容師のアシスタント

BEAUTY ASSISTANT

美容師のアシスタント

アシスタント(assistant)という言葉には、どのようなイメージがあるでしょうか。理美容業界では、一人前の技術者を指すスタイリストに対し、アシスタントは、見習いの期間とみなされています。周知の通り「助手、補助役(広辞苑)」という意味の通り、サッカーやバスケットボールでも「assist(助ける)」の活躍によって、ファンが熱狂する感動的な得点に繋がります。スポーツの世界に近い実力勝負の美容業界においても、カリスマ美容師たちが驚異的な売上を生み出すにはアシスタントの存在抜きには語れません。ここでは、一般的な美容師のアシスタントについて考えてみましょう。

アシスタントの仕事内容とは?

まず美容師のアシスタントの主な仕事内容はサロンワークから接客、施術、営業という3つの側面から整理し、一般的な留意点を確認しましょう。

接客面 清掃、お出迎え、お見送り、ご案内、電話応対(予約管理)、ドリンクの提供、カウンセリングなど
施術面 ヘルプ業務全般、シャンプー(ヘッドスパ・トリートメントなど)、カラー、パーマ、スタイリング、マッサージ・ブローなど
営業面 店販、SNSの発信(チラシ配り)、モデルハントなど

第1の接客面では、お客様のニーズを読み取り、会話や気遣いなど人間的な魅力を高め、おもてなしをするというホスピタリティの提供でしょう。具体的には、笑顔、挨拶、アイコンタクト、コミュニケーションなど人間性の要素です。
第2の施術面では、シャンプー、カラー、パーマと技術チェックをクリアしながら仕事の幅を広げるとともに、サロンワークにおける自身のポジションと的確なタイミングでスタイリストをアシストできる距離感を把握していくことが重要です。
第3の営業面では、近年、専売ブランドの販売に力を入れるサロンも多く、店販と呼ばれるヘアケア商品の販売や将来的なスタイリストデビューを視野に顧客の獲得に繋がるSNSのフォロワー獲得も大切な取り組みです。かつて見られたチラシ配りは影を潜めつつあるようで、マッチングアプリの登場やSNSの活用とともにサロンモデルのハントも求められるでしょう。これら3つの側面のなかで、アシスタントとして、どの側面が強く求められるかは、サロンの立地や規模、ブランド力(集客力)やサロンコンセプトによっても異なってきます。
一般的には、裏方として先輩スタリストの売上に貢献するサポートに加え、技術の世界で共通して求められるのは、古くから「見て盗む」と指摘される「観察力」を研ぎ澄ませ、練習を重ね、一人前のスタイリストに必要となるサロン独自に設定される何十項目にもわたる実技試験をクリアしていくことが、美容師のアシスタントの最大のミッションとなります。

アシスタントのキャリアは平均3年

美容師のスタートラインであるアシスタントは、2年~4年程度が一般的で、平均3年程度でスタイリストデビューといわれます。その期間は、サロンによって異なり、そういう意味ではサロンの数だけスタイリストまで道のりも異なると言えます。技術の修得には、当然、個人差もあります。そのため従来から「修業時代で下積みが長い」というイメージ*1は、現在でも持たれているようですが、近年は、短期間での即戦力化を図るサロンも増えており、個人の技術的な能力差とともに、サロンの人材育成および経営方針の違いも要因といえるでしょう。
具体的には、サロンごとのカリキュラムに沿って、一人前となるスタイリストデビューを目指します。このカリキュラムの項目数は、さらに細分化され、これ以外にもメイクや着付けの技術も同時に修得していくことになります。特に重視されるのは、仕上り時間です。例えば、カットとパーマで90分以内に規定のスタイルを完成させることが求められます。これに合格しないと次の項目に進めない場合と期間を区切りチェック項目が加わっていく積み上げ式もあります。

代表的な実技試験(技術チェック)の項目例(カリキュラムイメージ)

期間 3か月 時間軸 3年
チェック
項目
接客・マナー研修 パーマ カット
カウンセリング ワインディング サロンスタイル
シャンプー パーパス ワンレン
ヘッドスパ Cライン ロング
カラーなど 縮毛矯正など ショート
白髪染め(グレーカラー) ブロー レイヤー
おしゃれ染め(ファッションカラー) スタイリング ボブ
ヘアマニュキュア アップ 刈り上げなど
リタッチ アレンジなど カットモデル
ブリーチなど   メンズ
    レディース
美容師のアシスタント

この実技チェックと言われる実技試験に合格することで入客できるようになり、その施術を担当できるとともに、次の試験課題に向けレッスンと言われる自主的な練習に取り組むことになります。一般的には、60分間などの定められた時間内に、モデルウィッグとよばれる(ゴム製のマネキンの人頭部分に人毛を植毛した教材。カット用から編み込練習用まで様々な種類がある)に行う場合と、モデルを用いて人頭で行われる場合とに分けられます。このため一定数のモデルが必要になり実技試験をクリアするためにもアシスタントは、モデル探しに奔走することになります。

なお技術試験や講習会・勉強会は、週単位か月単位で実施されるサロンが多く、そこではサロンの得意とする特定の技術項目やブランドを取り入れた差別化されたメニュー項目に加え、近年は、SNSの活用法や店販などの講習内容が設けられることもあるようです。これは営業時間内で一定の練習を行えたり、規模の大きな企業型のサロンを中心に、関連企業と提携し、会社独自に講習専門の練習会場やアカデミーを設けて短期間に集中的な職業訓練の研修期間もあります。アシスタントは、これらの研修会や講習会、社内外のコンテストにも積極的に参加することで、最新の美容技術と最先端のトレンドを学び技術を高め、スタイリストデビューを目指していくことになります。その際、スタイリストの卵という位置づけで、一定の経験や売上の実績が伴うまでジュニアスタイリストのキャリアを経る場合もあります。

アシスタントの種類は?

セット面も多くスタッフ数が多い大規模サロンなどでは、スタイリストとアシスタントが複数名で1チームとなり、担当場所を設定している場合が多いようです。サロンのスタッフ数が多くなれば、アシスタントを統括し、教育をサポートする立場となるアシスタントリーダー(主任)などの呼称でリーダー的な役割分担がなされることもあります。
また特定のスタイリストを担当するメインアシスタント(ファーストアシスタント)として、トップスタイリストの見習いというポジションになれるかも知れません。さらに技術チェックの合格レベルに応じて、ジュニアアシスタントとアシスタント、近年では、ヘアケアリストと称し、より細分化する場合もあるようです。前項の仕事内容を、どの程度担うのかというのは、アシスタントのポジションによっても大きく異なり、例えば、サロンの規模が小さく、またスタイリストの人数が少ない場合には、必然的に、アシスタントに任される仕事の範囲と責任は、大きく重くなると言えるでしょう。

アシスタントの1日

ここからは、アシスタントの一日の流れをイメージしてみましょう。
まず一般的には、営業前と営業後に練習時間や実技試験の時間が設定され、前述の通り実技試験に合格することで仕事の幅が広がるため、練習時間の確保が大切になります(自主的なトレーニングをレッスンといいます)。次に、朝礼が営業前に、営業後には終礼が行われます。これは経営理念の共有から一日の流れ、予約状況と申し送り、個人やチームの目標や反省点の確認など、大規模サロンでは、アシスタントだけでの朝礼もあります。そして、お店がオープンすれば、受付、ご案内からサロンワークでのヘルプ作業です。集客動員が見込める土日祝日では、お昼ご飯も交代で、取れるスタッフからという状態になるため食生活も乱れがちになり健康管理も必須です。清掃だけでなく公衆衛生の向上が求められる職種の特性から衛生管理も大切です。

アシスタントの給与は?

一般的には、17~19万円程度の固定給が中心で、それに一定の範囲で、諸手当が加わりスタイリストデビューにより売上に応じた歩合給中心の給与体系に移ることが一般的なようです。例えば、前述のアシスタントリーダーの場合は役職給が、店販やシャンプー指名、モデルハントにも数パーセントの歩合給が反映される場合もあります。加えて住宅手当なども含め総支給額は20万円程が一般的です。一定規模の企業では完全週休二日制、社会保険の加入などの福利厚生も整備し、働きやすさを謳う企業型のサロンも増え、そこから社会保険を完備している場合は、自己負担分と税金が控除されて手取り額は、総じて16~17万円程度が多いようです。「低賃金で下積みの修行時代」という従来のイメージを払拭することは理美容業界にとっても重要な取り組みです。

一般的に、スタイリストデビューまでは最初の「壁」といわれ、裏方としてのやりがいを見出せなくなったり、技術試験の不合格が重なり練習(レッスン)の成果がなかなか表れなかったり、体力的な部分や精神的に先輩・後輩との人間関係で悩みが生じたりと20代で引退する女性美容師も少なくないといわれています*2。
前述の通り、スタイリストへの道はサロンの数だけあるとも言え、早くても遅くてもメリット・デメリットの両側面があるとも言われます。何よりも自主的な技術の修得と向上を目指すモチベーションが重要になるのは間違いありません。将来、どんなスタイリストになりたいのか、しっかりとしたビジョンを描き、接客・施術・営業の能力をバランスよく高めつつスタイリストデビューを果たし、美容の世界を楽しみながら、さらに美容師のキャリアを広げていってください。

出典・参考文献

大岳美帆・木村由香里著『美容師・理容師になるには』(2018)ぺりかん社
野嶋朗・田中公子・佐藤由美/共著『美容師が知っておきたい54の真実』(2015)女性モード社

脚注

*1 高校生の保護者に対する調査では、「美容師に対するイメージとして、下積み期間が長い」という回答は34.8%に上ることが指摘されている。(『美容師が知っておきたい54の真実』(2015)女性モード社.P.14~15)
*2 早期離職が多いと言われる美容業界における状況について、引退する美容師の7割は、20代で、特に女性美容師はアシスタント時の離職が多いことが指摘されている。(『美容師が知っておきたい54の真実』(2015)女性モード社.P.28~29)

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