美容師とは?
美容師は、美容に関する幅広い技術と知識を持つ、美容のゼネラリスト(総合職)です。かつては、歴史的には美容家とも称されていましたが、カリスマ美容師の登場から美容室で、ヘアカット、パーマ、セットアップ、カラーリング、ヘアケア、メイクアップ、まつエク、ネイル、エステティック、着付などの技術を用いて、お客様を、トータルで美しくする専門職です。一般的には、美容師=ヘアスタイリスト(ヘアデザイナー)と認識されています。
また、美容の技術の中から、ヘアカラーリスト、メイクアップアーティスト、アイリスト、ネイリスト、エステティシャン、きものスタイリスト…など、より専門性を高めた職業が確立しています。
美容師になるには?
美容学校卒業後、一般的には美容室に就職し、1~3年程度のアシスタント期間を経て、スタイリストとして美容師デビューするまでOJTを歩むキャリアです。美容師のスタートラインであるアシスタントは、2年~4年程度が一般的で、平均3年程度といわれます。その期間とカリキュラムは、ヘアサロンによって異なる部分もあり、そういう意味ではサロンの数だけスタイリストまで道のりも異なり、加えて、技術の修得には、当然、個人差もあります。
卒業後の進路、職場や業界環境
また美容室で経験を積んだ後、独立し、自分の美容室を開業したり、サロン経営をするという道もあります。
美容室数と美容師数*1
給与体系と収入
美容師理容師の年収は平均でみると約300万円(産業別サービス業/厚生労働省令和4年賃金構造基本統計調査*2で、一般企業の平均年収400万円と比べると低いように思われますが、「令和6年美容業の振興指針」に指摘されている、住宅地に立地する小規模個人経営の店と、商業地や交通至便の場所に立地する法人経営の中規模・大規模店とに二層分化の傾向などによる収益力の違いも背景にあるでしょう。かつては「カリスマ美容師」ともてはやされた時期もありましたが、売上1000万円達成することで収入も比例していくことが期待できます。技術料に加えて、ヘアケア製品の販売やプロデュース、講習など、副次的な収入を得ることできます。
美容師は、自分の実力(技術力)やプロデュース次第で、高収入が得られる職業です。
また国家資格の必要な技術職なので、出産後も働き続ける女性美容師も多く、育児の状況に合わせて働き方を調整することもできますし、そんな女性美容師を応援する制度が充実したサロンも増えています。
※統計として、一般企業に比べて美容師理容師の平均年収が低いのは、個人経営のサロンが多いことも一因*3としてあげられる。
主な就職先/ABC順
美容師ってどんな仕事?美容師に向いているのはどんな人?
美容師は技術力、デザイン力(感性)、人間力が求められる仕事です。お客様一人ひとりの顔立ちや個性、立場やライフスタイル合わせて、ヘアスタイルやビューティーを提案するためには、お客様と円滑なコミュニケーションをはかり、お客様のしぐさなどを観察してお客様が求めるものを引き出す…などの人間力が、日々変化するヘアスタイルやメイクアップ、ファッションの流行をキャッチしてヘアスタイルに取り入れるには感性やデザイン力が、そしてイメージしたものを表現するためには技術力が必要となります。
美容師は器用じゃないとなれない?そんなことはありません。不器用でも正しい方法で練習を繰り返せば必ず技術は向上します。おしゃれじゃないとなれない?オシャレに関する意識を高め、経験値を増やせばオシャレになれます。美容師に求められる技術力、デザイン力(感性)、人間力は日々の経験と積み重ねで、身につけられるのです。
美容師に興味を持ったきっかけや目指した理由、働く環境や立場、仕事のやりがい、将来の夢は人それぞれ。美容師という仕事に少しでも興味があるのなら、美容師として活躍する卒業生たちの生の声を参考に、美容師ってどんな仕事か見てみて下さい。
脚注
東京の美容専門学校は国際文化理容美容専門学校。美容師・理容師の国家資格免許の取得に向けてヘアメイク・カット・ネイル・ブライダル・エステ・着付など、美容のすべてを学ぶ環境です。技術専門の教員が中心に授業や就職面をサポートします。また入学者を募集しています。総合型選抜(旧:AO入学)、学校推薦型選抜【指定校制】(旧:指定校推薦入学)、学校推薦型選抜【公募制】(旧:公募制推薦入学)、一般選抜(旧:一般入学)などのご相談は、オープンキャンパス・個別の見学会にてお待ちしております。