本学園特別講師、清水 悌先生による「ブライダル メーク セミナー」が、12月18、19日の二日間、国際文化理容美容専門学校 渋谷校　４Fホールで開かれました。
清水先生は、日本のヘアメイクアップアーティストの草分け的な存在で、美容、婚礼、舞台など様々な分野で活躍されています。今回は、婚礼現場で活躍する美容師を対象に、現場のニーズに即したブライダルメークについて、様々なポイントからアプローチされました。
「洋髪の和装花嫁」、「ろうそくの灯りで生きる江戸の化粧」、「エアブラシの効果的な使い方」など、興味深いテーマが満載でした。
印象に残った「清水語録」をご紹介します。
「花嫁のコンテストでは、唇は輪郭をくっきり、顔はできるだけ左右対称に作ると入賞しやすい傾向にあります。でも実際は、唇はぼんやりと紅を入れ、顔も、左右をややアンバランスにした方が雰囲気が出ます。コンテストのことばかり考えていると、花嫁の本質とずれてしまいます」...
「今は白無垢花嫁といって、頭から草履まで純白に構成しますが、江戸時代は衿や襦袢は紅、帯は黒で、赤と白と黒の鮮やかな組み合わせでした。今のような白無垢になったのは、明治以降、西洋のウエディングドレスを意識したためではないでしょうか」
「伝統とは少しずつ変わって行くものです。全く変わらないものは博物館に収まるもので、生きているとは言えない。いいところは変えず、変えるべきところは変える、それが伝統です」